中川幸夫の経歴と関連した人たち

1918年(大正7)香川県丸亀市で誕生
1921年(大正10)3歳で脊椎カリエスを患う
1932年(昭和7)大阪の石版画工房に奉公、造形と色彩感覚を身につける同じく奉公に来ていた小学校の1年先輩・今井 實と歌舞伎や映画に触れる
1941年(昭和16)病を得て帰郷、祖父で池坊讃岐支部長を務めた隅鷹三郎を受け継いだ伯母の隅ヒサからいけばなを習う
1946年(昭和21)池坊教授総督・後藤春庭(京都)に立華を学ぶ
1949年(昭和24)丸亀で初個展
この時の作品が作庭家・重森三玲に認められ「いけばな藝術」に掲載される
1950年(昭和25)重森主催のいけばな革新集団「白東社」に参加このころカメラマン・土門 拳と知り合い写真術を学ぶ
1951年(昭和26)池坊を脱退、個人のいけばな作家として活動を開始当時の心象を託した詩が中野重治の「歌」
1955年(昭和30)第1作品集「中川幸夫 作品集」(500部)を自費出版
このころ版画家・棟方志功を東京に訪ねる
1956年(昭和31)丸亀から東京・中野に転居、白東社の同志・半田唄子と結婚
1960年(昭和35)新聞連載「前衛を探る」で勅使河原蒼風が中川のいけばなに賛辞
1968年(昭和43)東京で初個展
1969年(昭和44)「陶・宇野三吾 花・中川幸夫展」に「花坊主」出品
1977年(昭和52)第2作品集「華 中川幸夫作品集」出版
滝口修造「狂花思案抄」を執筆
翌年、「世界で最も美しい本の国際コンクール」に入賞
1984年(昭和59)「花楽 中川幸夫展」 半田唄子死去ただちに「追悼」冊子製作
1988年(昭和63)三輪休雪邸茶室で「打水」披露
1989年(平成1)第3作品集「中川幸夫の花」出版
「華日記 昭和いけばな戦国史」(著者:早坂 暁
1991年(平成3)日本テレビ「美の世界」で舞踏家・大野一雄と初共演
1994年(平成6)週刊朝日に1年間「おののき」を連載
1997年(平成9)荒木経惟とのコラボ展「花淫さくら」
1998年(平成10)フランス・パリのカルティエ現代美術財団「etre nature展」に出品
ゼネラル・ディレクター エルベ・シャンデス
1999年(平成11)織部賞グランプリ受賞、丸亀市文化功労賞
2000年(平成12)滝口修造追悼「中川幸夫・献花オリーブ」展
2002年(平成14)第2回大地の芸術祭プレイベント「天空散華 中川幸夫の“狂花”」
2003年(平成15)第4作品集「魔の山 中川幸夫作品集」出版
2004年(平成16)写真文化に貢献した作家に贈られる「第20回東川賞」受賞
2005年(平成17)「まっしぐらの花 中川幸夫」(著者:森山明子
2010年(平成22)「君は歩いて行くらん 中川幸夫狂伝」(著者:早坂 暁)
2012年(平成24)3月30日香川県坂出市にて老衰のため逝去 93歳